しつけを行う際、どのような理由があっても暴力がNGな理由
こんにちは。ドッグトレーナーの照沼由紀です。
しつけやトレーニングに関して、お教えしている中で、
- 怒鳴る
- 首輪を引っ張る
など、
- しつけに関しては、どこまで良いのか?
- しつけと暴力の境目
に関してよくご質問を頂きます。
率直に解答させて頂くと、人が人にしていけない事は、動物にもしてはいけない、するべき行為ではありません。
そこで今回は
- どの様なことが暴力になるのか?
- なぜ暴力がNGなのか?
に関して、ご説明させて頂きます。
しつけを行う際、どのような理由があっても暴力がNG
暴力というと
- 蹴る
- 殴る
- 耳を引っ張る
- 力づく
- マズルを掴む
- 怒鳴る
- 精神的に追い詰める
などが挙げられます。
当然ながら、このような方法はオススメしません。
人が人にしていけない事は、動物にもしてはいけない、するべき行為ではありません。
何故、犬に対して、暴力を振るう人ががいるのか。
お話を聞いていると、以下のパターンが多く聞かれます。
- 犬に対して、どのように教えたらいいのかが、解らない
- 手取り早く言うことを聞かせられる
- 相手が人ではなく犬だから
しかし、これらの理由に関しては、人としても、動物愛護の観点からも、いい事は何一つありません。
相手が「犬」ということをまずはしっかりと考えてください。
犬は言葉を発する事は出来ません。
そして、犬が本気で咬んだら、咬む場所によっては、簡単に人は死んでしまいます。
犬にイヤな事をしたら、「イヤだ」「辞めて」と伝えてくるのは、当然の行動なのです。
それでも、犬たちは加減しているのを忘れては、いけません。
もし、この意思表示すらしないように「しつけ」をするというのは、精神的暴力になると思います。
人も心を支配されると通常とは違う行動、言動が出てくると思います。これは、犬も同じです。
犬は感情のある動物です。
何かのきっかけで、犬の気持ちがプツリと切れた時、人では手におえない事が、起こり得るのです。
チカラづくで教えなくても、伝える方法は他にも沢山あります。
チカラづくで教えなくても、他にも伝える方法は沢山あります。
そのため、「犬がイヤな事」とわかっているならしなければいいのです。
どうしても、イヤな事をする必要があるのだとすれば(病院の注射など…)、済んだ後は、とびきりのご褒美をあげるなど、もっともっと犬の気持ちを理解して、あの手、この手とポジティブな方法を教えて、試してみてください。
暴力は、一瞬で行動は止まるかもしれませんが、関係性を壊してしまいます。
犬にとって今後の暮らしがストレスフルになる、性格にも悪影響になる事を忘れてはいけません。